2026/10/15

カフェ開業までのリアルなスケジュール

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カフェ開業までのリアルなスケジュール

Cafe Create Lab.代表の三瓶です。「開業設計ノート」では、カフェ開業に役立つ情報をお届けしています。

カフェを開業したいと思ったとき、「何からはじめればいいのか」と迷う方がとても多いです。やることが多すぎて、どこから手をつければいいのかわからなくなってしまうんですね。

今回は、カフェ開業までのスケジュールをフェーズごとに整理してお伝えします。目安は1年間。物件の状況や準備の進み具合によって前後しますが、全体の流れをつかんでおくだけで、動き方がずいぶん変わってきます。

1年前〜半年前|土台をつくる時期

最初にやるべきことは、物件探しでも資金の計算でもありません。「なぜカフェをやるのか」という目的の整理と、コンセプトの言語化です。

誰のためのお店なのか、どんな体験を提供したいのか、お店の名前やロゴのイメージはどうするか。この部分が曖昧なまま進んでしまうと、後から方向性がぶれて手戻りが生じます。コンセプトが固まっていないと、物件を見ても「この場所が合うのかどうか」の判断すらできません。

Cafe Create Lab.では、この時期に「コンセプトブック」を作ることから支援をスタートします。ここで決めたことが、この後のすべての判断基準になっていきます。

コンセプトが固まったら、事業計画書の作成に入ります。事業計画書は融資を受けるためだけのものではなく、自分のお店が本当に成り立つのかを数字で確認するためのものでもあります。この時期にしっかり作っておくことで、この後の判断がぐっと楽になります。

またこの期間に、メニュー開発もスタートさせておきたいところです。作ったものはレシピノートにまとめながら、試作を繰り返していきましょう。開業直前にバタバタと決めることにならないよう、時間をかけて育てていくイメージです。

半年前〜3ヶ月前|物件を探して決める時期

コンセプトと事業計画書の見通しが立ったら、物件探しに入ります。

物件探しは内見だけで決めてはいけません。その立地に自分のターゲットとなるお客様が実際に住んでいるか、通っているか、いわゆる「立地調査」を内見と並行して行うことが大切です。カフェの場合、お客様が歩いてきてくれる範囲は徒歩5〜6分ほどが目安。この商圏の中に、自分のお店を必要としてくれる人がどれだけいるかを見ておく必要があります。

物件の申し込みを行ったら、できるだけ素早く融資申請に進みます。融資の審査には時間がかかることも多いので、後回しにするとスケジュール全体が押してしまいます。物件の契約時には、解約条項や原状回復条件もしっかり確認しておきましょう。

契約前の確認という意味で、もう一つ大切なことをお伝えします。以前支援したお客様の物件で、不動産屋さんから「電気の容量は上げられる」と言われていたのですが、実際に工事に入ったところ、建物の外から電気を引き込まなければならないことがわかりました。このときは事前に「引き込みが必要になった場合は大家負担とする」という内容を契約書に明記していたので問題なく対応できましたが、口約束だけで進めていたら100万円近い追加費用を自己負担するところでした。不動産屋さんの言葉を鵜呑みにせず、気になる点は必ず書面に残しておくことが身を守ることにつながります。

3ヶ月前〜オープン当日|設計・工事から仕上げまで

物件が契約できたら、ここからは怒涛の3ヶ月です。

まず契約後の約1.5ヶ月で、内装の設計と見積もりを固めます。設計・施工業者もこの時期に決めますが、レスポンスの速さや説明の丁寧さなど、相性も含めて選ぶことが大切です。この段階でしっかり詰めておかないと、工事が始まってから変更が生じてコストや工期に影響が出てきます。

設計と見積もりが固まったら、残りの1.5〜2ヶ月で工事を進めます。現場の担当者とこまめにコミュニケーションをとりながら、想定通りに進んでいるかを確認していきましょう。

工事と並行して進めておきたいのが、保健所への申請などの行政手続きです。必要な資格(食品衛生責任者など)は早い段階で取得しておくことをおすすめします。ロゴやホームページ、ショップカードなどのツール類、スタッフを雇う場合の採用・研修もこの期間に必要になります。

見落としがちなのが、集客の準備です。工事やオープンのことに意識が向きすぎて、SNSの開設や告知が後回しになってしまうケースがよくあります。オープン前から発信をはじめて、開業当日を待っていてくれるお客様を作っておくことが理想です。

オープン10日前ほどには工事が完了し、保健所の検査も入ります。電気や水道がきちんと機能するかの確認、スタッフへのコンセプトや接客方法の共有、実際の動きを想定した運営シミュレーションも、この時期にやっておくべき大切な準備です。

1年という期間は、しっかり使えばやることを丁寧に進められる時間です。ただ、後回しにしていると気づいたときには余裕がなくなっていることも多い。だからこそ、最初に全体のスケジュールを把握して、逆算しながら動くことが大切です。

Cafe Create Lab.のメールマガジン「カフェ開業設計レター」では、カフェ開業に必要なお金・物件・メニュー・集客などについて、実際の支援経験をもとにした情報をお届けしています。

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