2026/10/15

未経験でもできるカフェメニューの作り方|開発5ステップ

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未経験でもできるカフェメニューの作り方|開発5ステップ

Cafe Create Lab.代表の三瓶です。

「開業設計ノート」では、カフェ開業に役立つ情報をお届けしています。

これまで、「メニューは何種類がベストか」「価格の決め方」など、メニューまわりの話をいくつかしてきました。今回はもう一歩手前、「そもそもメニューって、どうやって作っていけばいいの?」という、いちばん最初の悩みについてお話しします。

カフェ開業の相談を受けていると、未経験の方ほどここで手が止まります。「作りたいものはある。でも、それをどうお店のメニューに落とし込めばいいのか分からない」
これはまったく普通のことです。料理人としての経験がなくても、順番さえ間違えなければメニューは形になります。今日はその流れを、5つのステップに分けて紹介します。

ステップ①:コンセプトから逆算する

最初にやることは、レシピを考えることではありません。「誰の、どんな時間のためのお店か」を先に決めることです。

ここが決まらないままメニューを考え始めると、「好きなもの」を並べただけの寄せ集めになってしまいます。反対に、たとえば「一人でゆっくり読書できる大人のカフェ」と決まっていれば、自然と“静かに長居できる飲み物やフード”へと発想が絞られていきます。

メニューはコンセプトの下にぶら下がるもの、という順番を忘れないでください。

ステップ②:看板メニューを1つだけ決める

次に決めるのは、「このお店といえばコレ」と言える1品です。

未経験の方ほど、最初から品数を増やしたくなります。ただ、お客様が来店する理由になるのは“数”ではなく“1品の強さ”です。「あそこのフルーツサンドを食べに行こう」と思ってもらえる看板があるお店は、それだけで選ばれる理由が生まれます。

まずは主役を1つ決める。その他のメニューは、その主役を引き立てる脇役として考えていきます。

ステップ③:原価と提供オペレーションを一緒に考える

味の設計と同じくらい大事なのが、「そのメニュー、現場で回るのか」という視点です。

どんなに美味しくても、

  • 原価率が高すぎる

  • 仕込みや盛り付けに時間がかかりすぎる

  • 一人営業のときに提供が間に合わない

といったメニューは、開業後に必ず自分の首を絞めます。実際に支援したお客様でも、こだわりのランチを用意したものの、ピーク時に提供が追いつかず、結局メニューを減らしたケースがありました。「作れる」と「毎日回せる」は別物です。ここは開発の段階で必ずセットで確認しておきます。

ステップ④:試作して、自分で何度も食べる

レシピは、頭の中では完成しません。

必ず実際に作って、自分で食べてみてください。そして一度で終わらせず、分量や火入れを少しずつ変えながら「毎回同じ味を出せるレシピ」に落とし込んでいきます。前にコーヒーの回でもお話しした通り、お店で大切なのは“最高の一杯”よりも“ブレない一杯”です。

家族や友人に食べてもらって、正直な感想をもらうのもおすすめです。自分だけの「美味しい」は、意外と独りよがりになりがちなんです。

実際に支援したお店でも、オープン前にスタッフや関係者で試食会を開いたことがあります。そのとき、参加した一部の人から「少し香りが気になる」という声が上がりました。口にした瞬間に感じ取った人もいて、正直、作った本人にとっては耳の痛い指摘だったと思います。ただ、そこから改良を重ねた結果、その一品はむしろお店の看板メニューになりました。

もし試食会をやらず、「自分がいいと思うから大丈夫」と進めていたら、その香りの違和感はオープン後にお客様から指摘されたり、口コミに書かれてしまっていたかもしれません。一度広がった口コミは、あとから消せません。でも、開業前であれば何度でも作り直して改良できます。だからこそ、耳の痛い意見が出る場をあえてオープン前につくっておくことが大切なんです。

ステップ⑤:足すのではなく、引いて仕上げる

最後の仕上げは、引き算です。

試作を重ねていくと、「あれも出したい」「これも合いそう」とメニューはどんどん増えていきます。でも、そこをぐっとこらえて、看板メニューが一番輝く最小構成まで削っていく。これができるかどうかで、お店の印象はまるで変わります。

メニュー表を見て「何のお店か一言で言えるか」。これが、引き算がうまくいったかどうかの目安です。

未経験だからこそ「尖らせる」

これまで多くのカフェ開業を支援してきて思うのは、未経験の方ほど、経験のなさを“品数”で埋めようとしがちだということです。でも、うまくいくお店は逆で、1品をとことん尖らせています。

経験がないことは、弱みではありません。お客様目線を忘れずにいられる、という強みでもあります。難しく考えず、まずはこの5ステップを一つずつ進めてみてください。

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